
冬型気圧配置による大気乾燥のためか東京でも夜空が楽しく眺められます。特に今冬は天体会合があり太陽系惑星が身近になり我々の乗る星もそこに属し天の川銀河中の小さな存在だと感じられます。昨年吉野ケ里町から発掘された邪馬台国時代の石棺にも火星、土星、木星が一直線上に近接する天体会合の図が刻まれていたそうです。星と星は重力バランスによって共存しお互いに影響しあっています。惑星が並ぶとバランスが少し変わり僕らにも何か変化があるかも知れません。古代より星が重なるのは不吉な知らせとされstar- crossed は不運を意味します。デューク・エリントンの名曲the star crossed loves は不運な恋人達ロメオとジュリェットのことを描いた曲です。天体会合の為とは思いたくありませんが昨今の地球はデビルのような指導者達の蛮行で嫌な方向へ動いています。自利の為に力と金で世界を動かし全てを我が物にしようとしています。その未来にどの様な風景が待っているかは既に歴史に学んでいるはずです。与える喜びは得る喜びに勝っていることは長く生きていれば誰でも知っていることです。始めに記した様に星でさえお互いに影響しながら存在しています。人も同様全ての外界とバランス保ちながら生存しています。我々の身体も様々な組織が協力しながら命を保っています。今世界に必要なものは協調です。僕のような仕事をしていると世捨て人とか社会と離れた生活をしていると思われ勝ちですが職業として絵描きはそれでは成立しません。日々の出来事、政治の動き、季節の声、漂う香りなどが筆を動かします。僕は幸運なことに軍事政権下に生きたこともなく読みたい本を読み、行きたい国へ旅をし、好きな仕事を選べました。既に古稀を迎えた僕ですが何か僅かでも此の世界に返せないかと考える春です。
暫くコメントを書いていませんでしたが相変わらず描きながら口に糊しております。今年は広島の予定だけ決まっているので記しておきます。他の場所の発表も予定が決まり次第お知らせしますので宜しくお願いします。では皆さんお気持ち爽やかにお過ごし下さい。
2025年3月3日 笠井正博
ギャラリーたむら
笠井正博版画展
2025年6月14日〜2025年6月22日