2023年4月19日

青空に鳥が唄い新緑に光が遊ぶ朝
此の星に生きる幸せを感じます。
『危うきこと累卵の如し』
中国故事にある通り此の平和は積み上げられた卵よりも脆く危険な状態にあります。先日もJアラートが響き
朝の空気を一変させました。幸い予測ミスでしたがレーダーを頼りに攻められた自国防衛のためにボタンを押す輩がいても不思議でない昨今です。今までもキューバ危機を始め危やという瞬間が何度かありましたがその時々の分別ある人々により回避してきました。しかしながらこれから先も此のような幸運が続くとは思えません。
この星には今なお一万発の核弾頭が存在します。一人の人間の誤解や自尊心を守るためにいとも容易く全体を破壊してしまう危機は高まっています。現在もウラジミールプーチンの蛮行は続きいつボタンに手が伸びるか心配です。三年以上に渡り苦しめられた新型ウイルスもようやく収まってきましたが此の騒動でも我々人類は運命共同体であることを実感しました。世界に降る様々な苦難が国や人種、宗教を越えた連帯の必要性を知らせたのは皮肉です。温暖化問題など人類持続可能を左右する問題は地球レベルでの連帯が必至ですが現状は国家エゴイズムが問題を更に深刻化させているように思います。
『自分らしく生きる』とよく耳にしますが大したものも持たない僕は出来るだけ人間らしく生きることを目指したいと思います。今も拡張を続ける宇宙も星間の引力バランスを保ちながら存在しています。。僕らの体内細胞も単体では何の働きも起こせません。今此の惑星に必要なのは国や人が互いに分けあい触れ合い愛し合う連帯だと強く思います。夢話だと笑われるかも知れませんが皆が望めば世界は変わります。こんなことを考えながら
『僕の周りにある宇宙』をテーマに今日も描いています。夏には広島、東京で発表いたしますのでお時間の許す方はご覧ください。

広島ギャラリーたむら 082・241・7739
2023年6月24日~7月2日

東京 養清堂画廊 03・3571・1312
2023年7月24日~8月5日

笠井正博