水無月、京都にはこの名を冠した和菓子があります。
半透明のウイロウの上に小豆が乗った氷を模した三角形で 夏の初め無病息災を祈念して食されたそうです。
いつの時代も人は心配事から離れて暮らしたいと願いますが なかなか難しい事です。
健康、家族、仕事、世界情勢、・・・心配事は尽きません。
仕事の合間視線を小さな庭に移すと 初夏の光を浴びて様々な草や花が笑い それに魅かれた蝶が舞い スズメ、ムクドリも飛来します。
なんと平和感あふれる眺めでしょうか。
彼らにも厳しい生存競争がありますが 僕の視線や存在には気づかず僕の心を和ませてくれます。
名も知らぬ草や花、蝶や鳥のように知らぬうちに誰かを笑顔に出来たらと思います。
そんなことを考えながら今日も筆を持っています。
遅くなりましたが本年の個展予定です。お時間ございましたら是非ご覧ください。
笠井正博