今日も公園の水たまりが凍り寒い朝でしたが
視線を上げて木々の枯れ枝を見ると小さな新芽が吹いて
春の近さも感じ取れ嬉しくなります。
嬉しい春が先に待つので苦しい冬が乗り切れるのです。
あれから3年の月日が流れまた3月11日がやってきますが
被災した方達の春はまだまだ遠いようです。
避難生活も長くなり厳しい環境の中で自殺者も出ています。
津波の被災地は一部を除いて荒れたままの所が多く
福島原発は未だに大気、海洋汚染を続けています。
今全力を挙げて始末をつけなければ放射性物質の被害は世界に広がります。
国家の最重要課題は震災被害地の復興と福島原発収束だということは誰もが思う処ですが
現政権は富国強兵を唱え、福島原発は安全などと嘯いて世界運動会まで開く予定です。
震災後節電のために街の灯や家庭の電気器具使用を控えた時がありました。
そんな中、駅の構内の明かりが通常の6割程度しか点いていない時も
何の問題もなく人々は歩き電車に乗っていました。
僕などはその明るさをヨーロッパの駅のようで
何時もよりちょっとお洒落だなと思ったくらいでした。
原発がなくても、経済がそれほど発展しなくても我々は十分やっていける気がします。
日本の街は明るすぎると外国の友人たちは以前から言っていました。
勿論電気がなく光がない闇の世界は不安で暮らしてはいけません。
闇を恐ろしく感じるのは我々が太陽系と言うグループに属しているからだと思います。
中心に位置する太陽からの光は我々を生み、様々な恵みと幸せを届けてくれます。
それ故神道を始め太陽神を信ずる宗教が各地に残っています。
太陽光を遮る大きな樹の下で地面に踊る木漏れ日を見ていると
天から届いた僕らへのメッセージのように感じて見入ってしまいます。
今そんな木漏れ日を描きながら天からの声を翻訳出来ればと思っています。
5月17日からの渋谷文化村ボックスギャラリーで少しお見せ出来ると思います。
お時間があれば是非いらしてください。
笠井正博