2012年2月21日

見上げれば西の空には木星と金星が輝きこの地球も動いていたことを思い出します。
こんな動く星の上に暮らしているのですから日々一様でないのは当たり前かもしれません。

昨年3月の地震、タイの洪水、日本海側の異常な大雪など惨事は続きますがそんなときでも我々は生きるダンスを止めるわけにはいきません。
東京でも今尚余震が続き研究者達は今後の大地震発生の予想を確率で表示していますが、地震は起こるか否かどちらかで誰にも予知はできません。勿論緊急時に備えることは大事ですが何年以内に何パーセントの確率という予想に過剰に反応することはありません。

もともと我々生物が発生し生存しているということ自体、沢山の幸運が重なった結果でそれが崩れるのは簡単なことです。
だから僕らはこの星に生かされていることに感謝し生きること自体を楽しめば良いのです。

生きている楽しみ方には色々ありますが自分以外の物とのコミュニケーション、これに尽きると思います。友人との会話は勿論のこと書物や映画などから経験する異世界、旅によって知る異文化、馴染みのない食物や料理、音楽や絵画、これらのことから感じる喜びは生きている喜びです。人は喜びを感じると微笑みを浮かべます。微笑みは人間に与えられた大きな力です。震災後事あるごとに思い出す曲があります。チャーリーチャップリンが逆境の中で作った「スマイル」。

胸が苦しくても、たとえ傷ついても
微笑んでみよう
空に雲が立ち込めても君ならきっと抜けられるから
微笑んでごらん
そうすればこの人生にはまだ生きる価値があることが分かるから
Smile

笠井正博